1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 痛風薬コルヒチンがCOVID-19入院患者の悪化を抑制

痛風薬コルヒチンがCOVID-19入院患者の悪化を抑制

2020年7月1日  専門誌ピックアップ

ギリシャの三次医療機関16施設で、痛風治療薬コルヒチンが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)入院患者の心臓・炎症バイオマーカーと臨床転帰にもたらす効果を前向き非盲検無作為化試験で検討した。 2020年4月3日から同月27日の間に、COVID-19入院患者105例(年齢中央値64歳、58.1%が男性)を対照の標準薬物治療単独群とコルヒチン(初回負荷量1.5mg投与、60分後に0.5mg投与、その後維持量として1日2回0.5mg投与)+標準薬物治療群に1対1の割合で無作為に割り付けた。 その結果、高感度心筋トロポニンのピーク値(中央値)は対照群0.0112ng/mL、コルヒチン群0.008 ng/mL(P=0.34)、CRP最高値(中央値)はそれぞれ4.5mg/dL、3.1mg/dL(P=0.73)だった。臨床状態の主要評価項目(7段階の尺度で臨床状態が2段階悪化)発生率は、14.0%、1.8%(オッズ比0.11、95%CI 0.01-0.96、P=0.02)、無イベント生存期間(平均)は18.6日、20.7日だった(ログランク検定のP=0.03)。有害事象については、コルヒチン...