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低・中所得国でも抑うつ症状がCVDと死亡に関連

2020年7月2日  JAMA Psychiatry

経済水準が異なる21カ国の都市部370地域と農村部314地域で35-70歳の成人14万5862人を対象に、抑うつ症状が心血管疾患(CVD)発症と全死因死亡に関連するかを集団ベースのコホート研究で検討。ベースラインで1万5983人(11%)に4項目以上の抑うつ症状があった。追跡期間中央値は9.3年だった。 多変量モデルで、うつ病がCVD(ハザード比1.14、95%CI 1.05-1.24)、全死因死亡(同1.17、1.11-1.25)、CVDと全死因死亡の複合転帰(同1.18、1.11-1.24)、心筋梗塞(同1.23、1.10-1.37)、非心血管死(同1.21、1.13-1.31)と関連した。4項目以上の抑うつ症状と複合転帰との関連は国の経済レベルに関係なくほぼ同じで、農村部より都市部(同1.10、1.02-1.19 vs. 1.23、1.13-1.34、相互作用P=0.001)、女性より男性(同1.14、1.06-1.23 vs. 1.27、1.13-1.38、相互作用P<0.001)の方が関連が強かった。 ...