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高齢者のポリファーマシー、電子意思決定支援ツールで改善

2020年7月2日  British Medical Journal

欧州の一般診療所359施設で定期的に8種類以上の薬剤を処方している75歳以上の慢性疾患患者3904例を対象に、処方を見直してポリファーマシーを減らすための電子意思決定支援ツールの効果をクラスター無作為化比較試験で検討した。 電子意思決定支援ツール(介入)群に診療所181施設の1953例、通常治療(対照)群に178施設の1951例を割り付けた。主要評価項目(24カ月間での予定外の入院または死亡の複合)の発生率は、介入群44.6%、対照群48.4%で、intention-to-treat解析でのオッズ比は0.88(95%CI 0.73-1.07、P=0.19)となった。介入群は24カ月時の処方薬剤数が対照群よりも減少していた(未調整でのベースラインからの平均変化-0.42 vs. 0.06、調整後の平均差-0.45、95%CI -0.63--0.26、P<0.001)。 ...