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COVID-19患者の4割で便からウイルス検出

2020年7月2日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の消化管症状、肝酵素値異常および便検査での新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)陽性の割合をメタ解析で推定した。 プレプリント論文6編を含む論文29編を解析の対象とした(COVID-19患者計4805例、平均年齢52.2歳、女性33.2%)。26編が下痢の発現を報告し、12編が嘔気・嘔吐などの消化器症状の発現頻度を測定していた。統合発生率は、下痢(患者報告)7.4%、嘔気または嘔吐(患者報告)4.6%、AST値基準範囲外20%、ALT値基準範囲外14.6%だった。8編が便検査でのSARS-CoV-2検出を報告し、患者の40.5%でウイルスRNA排泄が検出された。異質性は高かった(I2=94%)が、有意なバイアスは確認されなかった。 ...