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TAVR後の感染性心内膜炎、術後100日までの発症が多い

2020年7月3日  専門誌ピックアップ

経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)施行患者7203例を対象に、TAVR後の感染性心内膜炎発症状況および転帰を検討。1万4832人年の追跡で149例が心内膜炎を発症した。 100人年当たりの心内膜炎発症率は、術後100日未満2.59、100日-1年時0.71、1年時以降0.40だった。1年以内の心内膜炎発症例に最も多く見られた単離微生物は、エンテロコッカス種だった(30.1%)。100日未満での発症例の47.9%に、抗菌薬予防投与に感受性を示さない病原菌が認められた。若年(サブハザード比0.969、95%CI 0.944-0.994)、男性(同1.989、1.403-2.818)、前拡張なし(同1.485、1.065-2.069)などが内心膜炎と独立の関連を示した。症例と対照でマッチさせた解析では、心内膜炎患者の死亡リスク(ハザード比6.55、95%CI 4.44-9.67)および脳卒中リスク(同4.03、1.54-10.52)が高かった。 ...