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COVID-19家庭内感染率を推定、潜伏期間中に拡散の可能性

2020年7月3日  Lancet

中国・広州市で、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)の家庭内二次感染率を後ろ向きコホート研究で検討。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者との家庭内・非家庭内濃厚接触者195グループ計2313例(一次感染215例、二次または三次感染134例、濃厚接触非感染1964例)を対象に、統計的感染モデルを用いてSARS-CoV-2の二次感染率(感染者から感受性が高い人に感染する確率と定義)を推定した。 その結果、平均潜伏期間を5日間、最大感染期間を13日間、症例隔離を実施しないと仮定した世帯内濃厚接触者の推定二次感染率は、世帯接触者を血縁近親者(同居・非同居を問わず)と定義した場合12.4%、同一住所の居住者(同居)と定義した場合17.1%だった。年齢層別では、最高齢群(60歳以上)と比較すると、20歳未満群(オッズ比0.23、95%CI 0.11-0.46)、20-59歳群(同0.64、0.43-0.97)の家庭内感染リスクは低かった。潜伏期間中は有症期間中よりも感染力が強いことが示唆された(同0.61、0.27-1.38)が、統計学的有意差は認められなかっ...