1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 救急処置基準外の高齢TBIに新たなトリアージ手順を開発

救急処置基準外の高齢TBIに新たなトリアージ手順を開発

2020年7月4日  専門誌ピックアップ

米国で、外傷救急処置基準に達しない70歳以上で抗凝固療法を受けている外傷性脳損傷(TBI)患者を対象に、画像診断までの時間短縮を目的に開発した頭部CTのトリアージ手順および臨床意思決定支援介入(CDS-I)の効果を検討。プロトコルおよびCDS-I導入前の269例と導入後の182例を比較した。 その結果、全451例中78例(17.3%)に頭部CT所見異常を認め、78例中57例(73%)がGlasgow Coma Scale(GCS)が13超だった。新手順とCDS-I導入によって頭部CTまでの時間が56分から27分に短縮し(四分位範囲PRE 32-93からPOST 16-44、P<0.001)、患者の入院期間が短縮した(発生率比0.83、95%CI 0.72-0.86、P=0.01)。 ...