ウルソデオキシコール酸が胃がん切除後の胆石予防に有効

胃切除術（胃全摘術、幽門側胃切除術、噴門側胃切除術のいずれか）を施行した胃がん患者521例を対象に、胆石形成予防へのウルソデオキシコール酸（UDCA）の有効性と安全性を無作為化二重盲検プラセボ対照試験で検討した（PEGASUS-D試験）。 その結果、最大の解析対象集団（465例）で、胃切除術後12カ月以内に胆石が発生した患者の割合は、UDCA 300mg群5.3％（151例中8例）、UDCA 600mg群4.3％（164例中7例）、プラセボ群16.7％（150例中25例）だった。プラセボ群に対する胆石形成のオッズ比はUDCA 300mg群0.27（95％CI 0.12-0.62、P＝0.002）、UDCA 600mg群0.20（0.08-0.50、P＜0.001）だった。重大な薬物有害反応は認められなかった。 ...