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慢性蕁麻疹患者の抗FcεRIα IgM値が疾患マーカーと関連

2020年7月6日  Allergy

自己免疫性慢性特発性蕁麻疹(CSU)患者35例を対象に、高親和性IgE受容体FcεRIαに対するIgG、IgM、IgA自己抗体の発現状況および臨床特性との関連を新たに開発したELISA法で検討した。自己血清皮内テスト(ASST)陽性だった患者は25例だった。 その結果、FcεRIαに対する血清IgG値上昇率はCSU患者群24%、健常対照群(52例)6%で、IgMでは60%、5%、IgAでは57%、5%だった。CSU患者群でのIgM上昇率はASST陽性群72%、陰性群33%と陽性群で有意に高かった(P=0.022)。FcεRIαに対するIgM値上昇は血中の好塩基球数(r=0.414、P=0.021)および好酸球数(r=0.623、P<0.001)低下と関連した。 ...