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肺がん患者のCOVID-19、喫煙・COPDで重症リスク増加

2020年7月7日  専門誌ピックアップ

米国の単施設で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の確定診断を受けた肺がん患者102例を対象に、COVID-19の重症度に影響する患者固有の特徴やがん固有の特徴を検討。COVID-19陰性肺がん患者5166例と比較した。 その結果、肺がん患者のCOVID-19は重症(入院62%、死亡25%)だったが、大流行期間中の肺がん患者全体の死亡例は少なかった(全体の11%)。COVID-19重症度を決定する因子は、喫煙状況(喫煙未経験者に対する1日1箱23.5年の重症COVID-19のオッズ比:2.9、95%CI 1.07-9.44)やCOPD(オッズ比3.87、95%CI 1.35-9.68)など患者固有の特徴によるものだった。呼吸器外科手術歴や放射線療法歴、最近の全身療法など、がん固有の特徴による重症度への影響はなかった。ヒドロキシクロロキンでCOVID-19入院患者の転帰は改善しなかった。 ...