1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. COVID-19小児の多臓器炎症症候群、米の実態

COVID-19小児の多臓器炎症症候群、米の実態

2020年7月7日  New England Journal of Medicine

米国疾病予防管理センター(CDC)が、2020年3月15日から5月20日にかけて国内の小児医療センターで小児多臓器炎症症候群(MIS-C)の限定調査を実施。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)との関連性を検討した。 26州でMIS-C患児186例が報告された。対象症例の年齢中央値は8.3歳、62%が男児だった。135例(73%)が生来健康、131例(70%)がRT-PCRまたは抗体検査でSARSコロナウイルス2(SARS-CoV-2)陽性、164例(88%)が2020年4月16日以降に入院した。病変の臓器系は、消化器系92%、循環器系80%、血液系76%、粘膜皮膚74%、呼吸器系70%だった。入院期間中央値は7日(四分位範囲4-10日)、148例(80%)が集中治療、37例(20%)が人工呼吸管理、90例(48%)が血管作用薬使用、4例(2%)が死亡した。15例(8%)に冠動脈瘤(zスコア2.5以上)が認められ、74例(40%)に川崎病様の特徴が認められた。171例(92%)で、炎症バイオマーカー4種類以上が上昇していた。主な治療は免疫調節療法で、144例(77%)に免疫グロ...