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研修医の短時間シフトは長時間シフトより医療過誤多い

2020年7月8日  New England Journal of Medicine

米国でICUローテーション中の小児科レジデントを対象に、24時間以上の長時間勤務を回避した勤務スケジュールが患者の安全性にもたらす効果を多施設共同クラスター無作為化多重クロスオーバー試験で検討(ROSTERS試験)。16時間以下の日勤・夜勤を繰り返すシフト(介入群)と24時間以上の長時間シフト(対照群)を比較した。 その結果、研修医1人当たりの担当ICU患者数は介入群8.8±2.8人、対照群6.7±2.2人で、仕事量は介入スケジュールの方が多かった。研修医による1000人日当たりの医療過誤発生率は介入群97.1、対照群79.0(相対リスク1.53、95%CI 1.37-1.72、P<0.001)、ICU全体で181.3、131.5(同1.56、1.43-1.71)といずれも介入群の方が高かったが、医療施設により大きなばらつきが見られた。研修医1人当たりの担当患者数で調整後、介入スケジュールは医療過誤の増加と関連が見られなかった。 ...