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人工股関節置換の長期転帰、表面置換型 vs. MoM全置換

2020年7月8日  The Journal of Bone & Joint Surgery

人工股関節置換術を要する患者203例を対象に、表面置換型人工股関節置換術と骨頭径28mmのメタル・オン・メタル(MoM)人工股関節全置換術で、術後の再置換、合併症および臨床スコアを無作為化試験で比較した。追跡期間は15年だった。 その結果、何らかの原因による再置換を評価項目としたカプラン・マイヤー法によるインプラント生存率は、表面置換型群89.2%、全置換術群94.2%だった(P=0.292)。再置換の原因は、全置換術群では感染(3例)、再発性脱臼(1例)、金属摩耗粉に対する有害反応(1例)、表面置換型群では金属摩耗粉に対する有害反応(2例)、人工骨頭のゆるみ(7例)だった。西オンタリオ・マクマスター大学変形性関節症指数(WOMAC)の平均スコアは、両群同等だった(表面置換型群10.7、全置換術群8.8、P=0.749)。 ...