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大学の教員評価基準、いまだに「掲載論文数」が最多

2020年7月8日  British Medical Journal

生物医学系学部のある世界各国の大学146校を対象に、教員の評価と終身在職権の付与に用いるガイドラインを調査。出版物の数など5項目の従来の伝統的基準、データ共有などの7項目の非伝統的基準の有無で評価した。 その結果、適格なガイドラインを備えた大学は92校だった。ガイドラインの95%に「査読付き論文の掲載」、37%に「著者名の記載順位」、28%に「掲載誌のインパクトファクター」、67%に「助成金の獲得」、48%に「国内外での評価」の伝統的基準5項目が記載されていた。非伝統的基準で多く記載されていたのは、被引用件数(26%)と休暇取得への配慮(37%)の2項目のみだった。正教授への昇進の評価項目では、伝統的基準の方が非伝統的基準よりも多く記載されていた(54.2% vs. 9.5%、平均差44.8%、P=0.001)。 ...