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HIV患者のCOVID-19リスク、ARTレジメン別に比較

2020年7月9日  Annals of Internal Medicine

スペインで抗レトロウイルス療法(ART)を実施しているHIV陽性者7万7590人を対象に、核酸系逆転写酵素阻害薬(NRTI)を用いた治療レジメン別の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)リスクをコホート研究で調査した。 その結果、1万人当たりのCOVID-19による入院リスクは、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩(TAF)とエムトリシタビン(FTC)併用20.3(95%CI 15.2-26.7)、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(TDF)とFTC併用10.5(同5.6-17.9)、アバカビル(ABC)とラミブジン(3TC)併用23.4(同17.2-31.1)、その他のNRTIレジメン20.0(同14.2-27.3)だった。1万人当たりのCOVID-19発症リスクは、1万人当たり39.1(同31.8-47.6)、16.9(同10.5-25.9)、28.3(同21.5-36.7)、29.7(同22.6-38.4)だった。TDFとFTC併用例では、ICU入室者および死亡者がいなかった。 ...