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COVID-19流行下で小児多臓器系炎症性症候群も増加 米NY

2020年7月9日  New England Journal of Medicine

米ニューヨーク州保健省が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による小児多臓器炎症症候群(MIS-C)の臨床症状、合併症および転帰を診療録の記述的解析で検討。2020年5月20日時点で、川崎病、毒素性ショック症候群、心筋炎またはMIS-Cが疑われる21歳未満の入院患者191例が報告された。 臨床検査で急性または少し前のSARSコロナウイルス2(SARS-CoV-2)感染が確定したMIS-C確定例95例とMIS-C疑い例(臨床基準、疫学基準に該当)4例のうち54%が男児、31%が0-5歳、42%が6-12歳、26%が13-20歳だった。 全例に自覚的な発熱または悪寒、97%に頻脈、80%に消化器症状、60%に発疹、56%に結膜充血、27%に粘膜変化が認められた。このほか、全例にC反応性蛋白上昇、91%にDダイマー上昇、71%にトロポニン上昇を認め、62%に血管収縮薬を投与、53%が心筋炎を来し、80%が集中治療室に入室、2例が死亡した。入院期間中央値は6日だった。 ...