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近視眼のPOAG検出はSD-OCTよりSS-OCT広視野マップ

2020年7月11日  専門誌ピックアップ

原発性開放隅角緑内障(POAG)近視眼150眼、正常近視眼100眼を対象に、波長掃引型OCT(SS-OCT)とスペクトラル領域OCT(SD-OCT)の緑内障性障害およびPOAGの検出能を前向き症例対照研究で比較。SS-OCTの黄斑部パラメータGCL++はSD-OCTの神経節細胞-内網状層(GCIPL)+乳頭周囲網膜神経線維層(RNFL)、GCL+はGCIPLに相当した。 その結果、SS-OCTのRNFL厚の広視野マップは、緑内障性障害の検出精度が最も高かった(下耳側領域96.4%、上耳側領域92.4%)。SS-OCTのRNFL/GCL++/GCL+厚の広視野マップは、上耳側領域、下耳側領域いずれもSD-OCT厚マップよりも検出精度が高かった(ともにP<0.05)。SS-OCTのGCL++(87.6%)およびGCL+(87.5%)の平均厚は、POAG検出の受信者操作特性曲線下面積がSD-OCTのGCIPL厚(83.8%)よりも有意に高かった(いずれもP<0.05)。 ...