無菌性再置換のPJI予防にトラネキサム酸が有効

米国の単一施設で、人工関節総置換術（TJA）後に無菌性の再置換を施行し、90日以上追跡した患者1731例をデータベースから抽出し、再置換術中のトラネキサム酸（TXA）投与による人工関節周囲感染（PJI）予防効果を後ろ向きに検討。83例（4.8％）が無菌性再置換術後にPJIを発症した。 その結果、TXA投与患者は非投与患者に比べて、再置換術後のPJI発症率が有意に低かった（3.30％ vs. 5.73％、P＝0.029）。多変量解析で交絡因子を調整すると、TXA（オッズ比0.47、95％CI 0.23-0.90、P＝0.030）と女性（同0.52、0.30-0.88、P＝0.016）が再置換後PJI予防の有意な独立因子だった。術前の貧血が、術後のPJIリスク増加と独立した関連を示した（同2.37、1.34-4.16、P＝0.003）。 ...