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高CVリスク2型糖尿病、血糖降下薬追加で転帰改善

2020年7月12日  Annals of Internal Medicine

2型糖尿病成人患者に用いる血糖降下薬の便益と有害性を系統的レビューとネットワークメタ解析で検討。9項目の薬剤分類、21通りの糖尿病治療法を評価した計453試験を対象とした。治療介入法の内訳は、単剤療法(134件)、メトホルミン中心の併用療法(296件)、単剤療法とメトホルミン中心の併用療法の比較(23件)だった。 心血管(CV)リスクが低い未治療患者では、治療間に差がなかった。メトホルミンによる基礎療法にインスリン治療と特定のGLP-1受容体作動薬を追加した治療法が、HbA1c値の低下度が最も大きかった。 メトホルミンによる基礎療法を実施している低心血管リスク患者では、治療間の死亡および血管転帰に臨床的に意義のある差はなかった(298試験)。メトホルミンによる基礎療法を実施している高心血管リスク患者では、経口セマグルチド、エンパグリフロジン、リラグルチド、エキセナチド徐放製剤およびダパグリフロジンによって全死亡率が低下した(21試験)。 セマグルチド皮下投与およびデュラグルチドで、脳卒中のオッズが低下した。SGLT2阻害薬投与で、心不全による入院および末期腎臓病の発生率が低下した。セ...