女性レジデントの6割が出産先延ばし、多くは不満抱える

米国の大学病院6施設で卒後医学教育プログラムに登録している女性レジデント804人を対象に、研修期間終了まで出産を先延ばす決断の発生状況、関連因子および満足度を調査した。 その結果、既婚または事実婚状態にある447人のうち274人（61％）が出産を先延ばししていた。出産を先延ばしにしているレジデントは、若年（P＜0.001）、現在子どもがいない（P＜0.001）、生活様式がコントロールできない専門領域（P＝0.001）、大規模研修プログラムに所属している（P＝0.004）傾向にあった。最も多かった先延ばしの理由は、「勤務スケジュールが多忙」（93％）、「レジデント研修期間を延長したくない」（53％）だった。出産先延ばしの決断に満足していた割合はわずか38％で、年齢に伴い満足度が低下した。 ...