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巨大瘢痕ヘルニア、術前ボツリヌスでCS法回避

2020年7月14日  専門誌ピックアップ

スペインの三次医療センターで、巨大正中腹壁瘢痕ヘルニア(ヘルニア横径11-17cm)患者80例を対象に、術前ボツリヌス毒素投与+Rives法による開腹修復術(ボツリヌス群、40例)とcomponent separation(CS)法による開腹修復術(component separation群、40例)の手術成績を前向き研究で比較した。 その結果、ボツリヌス群の全例が完全な筋膜閉鎖を達成した。術前ボツリヌス毒素投与中に合併症は見られなかったが、手術部位合併症がcomponent separation群で高頻度に発生し、特に皮膚壊死の頻度が高かった(12.5%、P=0.020)。術後追跡期間中央値19.6カ月(範囲11-35カ月)で、component separation群の8.9%にヘルニア再発が認められた。 ...