抗VEGF薬brolucizumab、2年後も効果持続

未治療滲出型加齢黄斑変性（nAMD）に用いる抗VEGF薬brolucizumabの有効性を検討した第III相無作為化試験2件（HAWK試験およびHARRIER試験）の被験者計1817例の96週時転帰を解析した。 最高矯正視力の最小二乗平均変化は、HAWK試験でbrolucizumab 3mg群5.6文字、同6mg群5.9文字、アフリベルセプト群5.3文字、HARRIER試験ではbrolucizumab 6mg群6.1文字、アフリベルセプト群6.6文字だった。網膜内滲出液および網膜下液またはそのいずれかが見られた眼の割合は、HAWK試験でbrolucizumab 3mg群31％、同6mg群24％（P＝0.0688、0.0002）、アフリベルセプト群37％、HARRIER試験ではbrolucizumab 6mg群24％（P＜0.0001）、アフリベルセプト群39％だった。92週時のbrolucizumab 6mg群の12週ごと投与維持率はHAWK試験45.4％、HARRIER試験38.6％だった。brolucizumabの忍容性は良好だった。 ...