肺炎にアモキシシリン不使用、使用に非劣性示せず

カラチ（パキスタン）の低所得地域で、2-59カ月齢の頻呼吸を伴う非重症肺炎患者3856例を対象に、経口アモキシシリン使用に対する同薬剤不使用の非劣性を無作為化二重盲検プラセボ対照試験で検証した（RETAPP試験）。 per-protocol解析の結果、投与期間3日間での治療失敗発生率はプラセボ群4.9％、アモキシシリン群2.6％で群間差は2.3％ポイント（95%CI 0.9-3.7）となり、非劣性マージンの1.75％ポイントを下回らなかったため、アモキシシリン不使用の非劣性は示されなかった。intention-to-treat解析でも結果は同様だった。発熱および喘鳴が治療失敗の予測因子で、治療失敗1件回避当たりの治療必要数は44（95%CI 31-80）だった。各群1例が死亡し、再発率はプラセボ群2.2％、アモキシシリン群3.1％だった。 ...