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炎症性腸疾患あると認知症リスク増加

2020年7月16日  専門誌ピックアップ

台湾の国民健康保険研究データベースに登録されている45歳以上の炎症性腸疾患(IBD)患者1742例とIBDがない対照1万7420例のデータを基に、IBDと認知症の関連を縦断研究で検討した。 その結果、IBD患者群では認知症の全般的発症率が有意に高かった(5.5% vs. 1.4%)。平均認知症診断時年齢はIBD患者群76.24歳、対照群83.45歳だった。IBD患者の認知症発症ハザード比は2.54(95%CI 1.91-3.37)で、なかでもアルツハイマー型認知症のリスクが最も高かった。平均診断時年齢はIBD患者76.24歳、対照83.45歳だった。サブ解析の結果、性別、潰瘍性大腸炎またはクローン病の有無で認知症リスクに差は見られなかった。 ...