軽症脳卒中の橋渡し療法とIVT単独、閉塞部位で便益異なる
脳主幹動脈閉塞(LVO)による軽度脳卒中患者598例を対象に、橋渡し療法[静脈内血栓溶解療法(IVT)後に機械的血栓除去術を実施]のIVT単独療法に対する優位性を検討。追跡3カ月時の転帰良好(修正ランキンスコア0-1)のオッズ比を後ろ向き観察研究で比較した。 その結果、IVT単独療法との比較で、橋渡し療法に転帰良好との関連は見られず(オッズ比0.96、95%CI 0.75-1.24、P=0.76)、症候性頭蓋内出血との関連が認められた(同3.01、1.77-5.11、P<0.0001)。閉塞部位が橋渡し療法の効果の強力な修飾因子で(交互作用のP<0.0001)、橋渡し療法の転帰良好のオッズ比は、近位M1閉塞(オッズ比3.26、95%CI 1.67-6.35、P=0.0006)および遠位M1閉塞(同1.69、1.01-2.82、P=0.04)では高かったが、M2閉塞(同0.53、0.38-0.75、P=0.0003)では低かった。M2閉塞の場合のみで、橋渡し療法によって症候性頭蓋内出血の発生率が上昇した(同4.40、2.20-8.83、P<0.0001)。 ...
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