インフルエンザ家庭内感染予防にゾフルーザが有効

日本国内で、インフルエンザ家庭内曝露後のバロキサビル マルボキシル（バロキサビル、商品名ゾフルーザ）予防投与の有効性を無作為化プラセボ対照試験で検証。2018-19年シーズンのインフルエンザ初発症例545例の家庭内接触者749例をバロキサビル投与群とプラセボ投与群に無作為に割り付けた。初発例の95.6％がインフルエンザA感染者、73.6％が12歳未満で、52.7％にバロキサビルを投与うした。 解析対象（バロキサビル群374例、プラセボ群375例）のインフルエンザ感染率は、バロキサビル群1.9％、プラセボ群13.6％だった（調整後リスク比0.14、95％CI 0.06-0.30、P＜0.001）。バロキサビルは高リスク者、小児、ワクチン未接種者で有効だった。インフルエンザ感染リスクは、症状に関係なくバロキサビル群の方がプラセボ群よりも低かった（同0.43、0.32-0.58）。有害事象発生率は、バロキサビル群22.2％、プラセボ群20.5％と同等だった。 ...