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早産で母親の長期虚血性心疾患リスク増加

2020年7月20日  Journal of the American College of Cardiology

スウェーデンで1973-2015年に単胎児を出産した女性218万9190例を対象に、妊娠期間別の長期的虚血性心疾患(IHD)リスクを全国コホート研究で検討した。 4750万人年の追跡で、4万9955例(2.3%)がIHDの診断を受けた。出産後10年間で、満期正期産に対する早産によるIHD発症の調整ハザード比は2.47(95%CI 2.16-2.82)で、さらに在胎週数で層別化すると、極早産(22-27週)4.04(同2.69-6.08)、超早産(28-33週)2.62(同2.09-3.29)、後期早産(34-36週)2.30(同1.97-2.70)、早期正期産(37-38週)1.47(同1.30-1.65)だった。出産後10年以降のハザード比は10-19年後1.86(同1.73-1.99)、20-29年後1.52(同1.45-1.59)、30-43年後1.38(同1.32-1.45)となり、リスクは経時的に低下したが、有意に高いままだった。 ...