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米のCOVID-19ワクチン候補、P1で抗体獲得確認

2020年7月20日  New England Journal of Medicine

米国で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の原因となるSARSコロナウイルス2(SARS-CoV-2)ワクチン候補mRNA-1273の安全性を第I相用量漸増非盲検試験で検討。中間結果を報告した。18-55歳の健康成人45例を対象とし、25μg、100μg、250μgの3通りの用量を用いていずれの用量群も28日間隔で2回投与した。 その結果、1回目接種29日目の抗S-2P抗体幾何平均力価は用量に比例して高く、ワクチン接種2回目ではさらに力価が上昇した(25μg群299,751、100μg群782,719、250μg群1,192,154)。2回目接種後、評価した全例で血清中和活性を検出し、対照回復期血清検体パネル分布の上位半分とほぼ同じ数値が得られた。半数以上の被験者で、疲労、悪寒、頭痛、筋肉痛、注射部位疼痛などの有害事象が非自発的に報告された。接種2回目の方が全身性有害事象が多く、特に最高用量の250μg投与群では3例(21%)に重篤な有害事象1つ以上認められた。 ...