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新型コロナ抗体検査、発症14日後以降の実施で有用性高い

2020年7月21日  Annals of Internal Medicine

鼻咽頭拭い液の核酸増幅検査(NAAT)による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査を実施した入院患者115例(COVID-19患者60例、対照の非COVID-19患者55例)、NAATを実施しなかった非COVID-19患者の実験室対照群513例を対象に、SARSコロナウイルス2(SARS-CoV-2)抗体の臨床的妥当性と有用性を症例対照研究で検討した。 その結果、SARS-CoV-2のIgG抗体検査は、発症後14日以降に実施すると、感度0.976(95%CI 0.928-0.995)、特異度0.988(同0.974-0.995)だった。IgGは迅速に発現し、追跡期間中(58日間)、高値が持続した。SARS-CoV-2の抗体から急性呼吸窮迫症候群(ARDS)発症のオッズが予測でき、IgGが2倍に増加するたびにオッズが62%(95%CI 48-81、P<0.001)上昇した。 ...