1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 閉経後女性の増殖期子宮内膜とがんリスクの関連

閉経後女性の増殖期子宮内膜とがんリスクの関連

2020年7月23日  American Journal of Obstetrics and Gynecology

米国で、子宮内膜生検を受けた55歳以上の閉経後女性1808例を対象に、増殖期子宮内膜の長期転帰を後ろ向きコホート研究で検討した。 その結果、297例(16.4%)が増殖期子宮内膜の診断を受けた。増殖期子宮内膜女性278例と萎縮性子宮内膜女性684例を比較すると(観察期間11.9年 vs. 11.5年、P=0.27)、増殖期子宮内膜の女性は、子宮内膜過形成またはがん(11.9% vs. 2.9%、P<0.0001)、子宮内膜がん(5.8% vs. 1.8%、P=0.002)、子宮内膜異型増殖症(2.2% vs. 0.4%、P=0.02)、細胞異型を伴わない子宮内膜増殖症(2.0% vs. 0.7%、P=0.001)の発症率が高かった。ロジスティック回帰分析で、増殖期子宮内膜の組織像(オッズ比3.89、95%CI 2.03-7.49、P<0.0001)、60歳超(同1.98、1.03-3.82、P=0.04)、BMI 35超(同2.3、1.09-4.83、P<0.0001)が、がんへの進展の有意な危険因子だった。 ...