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小児の鼓膜チューブ、術中中耳滲出液の転帰への影響

2020年7月23日  The Laryngoscope

米国で、初回の両側鼓膜切開・鼓膜換気チューブ留置術(BMT)を施行した小児を対象に、術中中耳滲出液の種類および手術の適応症(反復性急性中耳炎または滲出性慢性中耳炎)別の術後転帰を医療記録を基に検討。対象症例680例中619例が反復性急性中耳炎だった。 その結果、対象患者の22.2%に漿液性滲出液、31.3%に粘液性滲出液、12.9%に化膿性滲出液、2.3%に詳細未記載の滲出液または血性滲出液を認め、31.2%は中耳が乾いた状態だった。患者の22.7%にその後複数回にわたってBMTを施行した。反復性急性中耳炎例では、中耳が乾いた状態と比べると漿液性滲出液が穿孔のオッズが低く(オッズ比0.195、95%CI 0.0438-0.867、P=0.032)、化膿性滲出液が診療室での耳漏吸引のオッズが高かった(同2.13、1.20-3.77、P=0.010)。 ...