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CKD患者の重篤な薬物有害反応、原因の3割が抗血栓薬

2020年7月23日  専門誌ピックアップ

慢性腎臓病(CKD)外来患者3033例を登録したCKD-REINコホートを用いて薬物有害反応(ADR)の発生率を推定し、原因、予防の可能性および関連因子を検討。患者の年齢中央値は69歳、処方薬剤数中央値は8種(四分位範囲5-10)だった。 2年間の追跡で、536例に751件のADRが発生し、そのうち150件(125例)が重篤例だった。重篤なADRの32%は、予防可能または予防できる可能性が高いと考えられた。レニン・アンジオテンシン系阻害薬(15%)、抗血栓薬(14%)、利尿薬(10%)がほとんどのADRの原因薬剤だったが、重篤なADRの34%は抗血栓薬によるものだった。重篤なADRの調整後ハザード比は、eGFR30未満の患者の方が30mL/min/1.73m2以上の患者より有意に高く(ハザード比1.8、95%CI 1.3-2.6)、処方数10種超の患者で5種未満の患者より有意に高く(同2.4、1.1-5.2)、服薬順守率の低い患者の方が高い患者より有意に高かった(同1.6、1.4-2.4)。 ...