Ad5ベクターCOVID-19ワクチン、P2で血清陽転9割達成

中国・湖北省武漢市の単一施設で、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の組換えアデノウイルス5型（Ad5）ベクター化ワクチンの免疫原性と安全性を二重盲検無作為化プラセボ対照第II相試験で評価。健康成人508例（男性50％、平均年齢39.7歳）をワクチン1mL当たり1×1011ウイルス粒子、5×1010ウイルス粒子、プラセボを投与するグループに2対1対1の割合で割り付け、上腕に単回筋肉内注射した。 その結果、28日目のRBD特異的ELISA抗体のピークは1×1011粒子群656.5、5×1010粒子群571.0で、血清陽性転換率はそれぞれ96％と97％だった。ワクチンを投与した2群では、生SARS-CoV-2に対して大きな中和抗体反応が惹起され、受容体結合ドメインに対する特異的ELISA抗体反応の幾何平均力価は1×1011粒子群19.5、5×1010粒子群18.3だった。1×1011粒子群の90％、5×1010粒子群の88％にワクチン接種後の特異的インターフェロンγ酵素結合免疫スポットアッセイ反応が認められた。非自発的な有害反応報告が1×1011粒子群の72％、5×1010粒子群...