台湾の刑事訴訟判決データベースに登録された研修医が関する医療過誤訴訟40件を基に、訴訟内容の特徴や有罪判決に至った過誤を後ろ向き記述的研究で検討した。 その結果、5件(12.5%)で有罪判決が下され、平均懲役刑期は5.4±4.1カ月、確定判決までの平均期間は77.2カ月で、研修医の専門科は外科が38.9%と最も多かった。指導医が共同被告人となった訴訟の割合は82.5%で、うち60%で有罪判決が出された。訴訟原因となった疾患は敗血症が最も多く(37.5%)、次いで手術・処置の合併症(25%)だった。治療上の過誤が誤診の2倍以上だったが(70% vs. 30%)、有罪判決の割合は治療上の過誤の方が大幅に低かった(7.1% vs. 25%)。過失に関する請求4件は、主に因果関係の欠如により無罪となった。 ...
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