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福島原発事故後に新生児先天性心疾患の増加傾向認めず

2020年7月26日  専門誌ピックアップ

2011年3月に発生した福島第一原子力発電所事故後の先天性心疾患発生数の変化を調査。2010年1月1日から2013年12月31日に出生し、2歳以下で先天性心疾患の手術を受けた患者のデータを用いて、初回手術の件数の傾向を経時的に評価した。 患者の初回手術の件数は2010年生まれ2978件、2011年生まれ2924件、2012年生まれ3077件、2013年生まれ2940件で、増加傾向はなかった。誕生月ごとに日本の総出生数に対する症例数の割合を算出した場合も増加傾向は認められなかった。複数回の手術を必要とする場合が多い複雑心奇形の初回手術での死亡率は、2010年の4.7%から2013年の2.2%へ低下した。 ...