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COVID-19重症化に血管内皮障害が関与

2020年7月26日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の確定診断を受けた18歳以上の入院患者68例(ICU入室患者48例、ICU非入室患者20例)を対象に、COVID-19による凝固異常への血管内皮障害の関与を単施設横断研究で検討した。 その結果、内皮細胞と血小板活性化の各マーカーはICU入室例でICU非入室例より有意に高かった[フォン・ウィルブランド因子(VWF)抗原:平均565%vs. 278%、P<0.0001、可溶性P-セレクチン:15.9ng/mL vs. 11.2ng/mL、P=0.0014]。全例で、死亡率にVWF抗原(r=0.38、P=0.0022)と可溶性トロンボモジュリン(r=0.38、P=0.0078)との有意な関連が見られた。可溶性トロンボモジュリン濃度3.26ng/mL超で退院率(低濃度群88% vs. 高濃度群52%、P=0.0050)および生存率(ハザード比5.9、95%CI 1.9-18.4、P=0.0087)が低下した。 ...