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新たな国際IgA腎症予測モデルが識別能良好

2020年7月27日  専門誌ピックアップ

国際IgA腎症ネットワークが中国の大規模コホートの原発性IgA腎症患者1373例を用いてIgA腎症発症リスクの予測ツール(変数に人種を考慮したモデルと考慮しないモデルの2種)を開発し、外部検証を実施した。 追跡調査期間中央値29カ月で、186例(14%)に評価項目に規定したeGFR 50%低下または腎不全が認められた。モデル2種ともに優れた識別能が示された(C統計量0.85超、生存曲線は十分に分離)。人種を考慮したモデルでは概して主要転帰リスクが過小評価されたが、人種を考慮したモデルは5年リスク予測の点でよく調整がとれていた。人種を考慮しないモデルと比較すると、人種を考慮したモデルでは再分類が有意に改善した(純再分類改善度0.49、95%CI 0.41-0.59、統合識別改善度0.06、95%CI 0.04-0.08)。決定曲線分析では、両モデルともに従来の戦略よりも純便益が高かったが、人種を考慮したモデルの方が人種を考慮しないモデルよりもさらに順便益が高かった。 ...