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英のCOVID-19ワクチン候補、P1/2で免疫反応確認

2020年7月26日  Lancet

英オックスフォード大学の研究者らが、SARSコロナウイルス2(SARS-CoV-2)のスパイクタンパクを発現するアデノウイルスベクター型コロナウイルスワクチン(ChAdOx1 nCoV-19)の安全性、反応性、免疫原性を第I/II相単盲検無作為化比較試験で評価。2020年4月23日から5月21日の間に、健康成人1077例をChAdOx1 nCoV-19群と対照の髄膜炎菌結合型ワクチン(MenACWY)群に1対1の割合で無作為に割り付け、単回筋肉内投与した。被験者のうち10例を非無作為化非盲検のChAdOx1 nCoV-19プライム・ブースト群に割り付け、接種スケジュールを2回設定し、初回接種28日後にブースターワクチンを投与した。 その結果、ChAdOx1 nCoV-19群の方が局所および全身反応が多く、疼痛、発熱感、悪寒、筋肉痛、頭痛、倦怠感などが見られたが、ほとんどはパラセタモールの予防投与で軽減した(いずれもP<0.05)。ChAdOx1 nCoV-19接種による重篤な有害事象はなかった。ChAdOx1 nCoV-19群では、スパイク特異的T細胞応答が14日目にピークに達した(...