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COVID-19流行下でACSによる入院が40%減 英

2020年7月26日  Lancet

英国で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が急性冠症候群(ACS)の入院率や入院患者管理に及ぼす影響を検討。2019年1月1日から2020年5月24日までの入院をACSの種類で分類し[ST上昇型心筋梗塞(STEMI)、非STEMI(NSTEMI)、種別不明の心筋梗塞、その他(不安定狭心症など)]、週次入院数の減少率を算出した。 ACSによる入院件数が2020年2月中旬から減少し始め、2019年(ベースライン)の週3017件から2020年3月末には週1813件となり、40%低下した。この落ち込みは2020年4月から5月にかけて一部回復し、2020年5月最終週の入院件数が2522件で、2019年から16%の減少となった。入院数の減少が見られた期間中、STEMIやNSTEMIも含めACS全体の入院数が減少したが、NSTEMIによる入院は相対的・絶対的減少数が大きく、2019年の週1267件から2020年3月末の週733件と42%低下した。PCI施行件数もSTEMI(2019年の週438件から2020年3月末の週346件と21%低下)とNSTEMI(2019年の週383件から202...