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デキサメタゾンで重症COVID-19の死亡抑制

2020年7月25日  New England Journal of Medicine

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による入院患者6425例を対象に、デキサメタゾンの有効性を非盲検対照比較試験で検討。被験者をデキサメタゾン(6mgを1日1回、最長10日間)投与群と通常治療群に無作為に割り付けた。主要評価項目は、28日時死亡率としたした。 その結果、デキサメタゾン群の22.9%、通常治療群の25.7%が無作為化後28日以内に死亡した(年齢調整後の率比0.83、P<0.001)。死亡率の群間比例差と群間絶対差は、無作為化時に受けていた呼吸補助のレベルによって大きなばらつきがあった。デキサメタゾン群では、通常治療群と比較すると、侵襲的機械換気下の患者(41.4% vs. 29.3%、率比0.64、95%CI 0.51- 0.81)と侵襲的機械換気は受けていないが酸素吸入を受けている患者(26.2% vs. 23.3%、同0.82、0.72-0.94)の死亡率が低かったが、無作為化時に呼吸管理下ではなかった患者では差が見られなかった(14.0% vs. 17.8%、同1.19、0.91-1.55)。 ...