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CABGの10年転帰、橈骨動脈グラフト vs. 伏在静脈グラフト

2020年7月28日  Journal of the American Medical Association

冠動脈バイパス術(CABG)に用いる橈骨動脈グラフトと伏在静脈グラフトの長期心血管転帰をメタ解析で比較。オーストラリア、イタリア、セルビア、韓国、英国で実施された試験5件の被験者942例の個別データを統合解析した。 その結果、追跡期間中央値10年間の主要複合評価項目(死亡、心筋梗塞または再血行再建術)発生件数は、橈骨動脈グラフト群220件、伏在静脈グラフト群237件、1000人年当たり発生率は41件、47件(ハザード比0.73、95%CI 0.61-0.88、P<0.001)、副次的複合評価項目(死亡または心筋梗塞)発生件数は188件、193件、1000人年当たり発生率は35件、38件(同0.77、0.63-0.94、P=0.01)となり、いずれの評価項目でも、橈骨動脈グラフト使用によって心血管転帰複合リスクが有意に低下した。 ...