骨切り術後に骨形成タンパク質投与で治癒促進

高位脛骨骨切り術を施行した膝内反変形および内側型変形性膝関節症患者20例を対象に、組換えヒト骨形成タンパク質（BMP）6を添加した自家血凝固塊（rhBMP6/ABC）の脛骨くさび状欠損部への投与の安全性と有効性を第I/II相無作為化プラセボ比較二重盲検臨床試験で評価した。 14週時、20例のいずれにも血液中に検出可能な抗rhBMP6抗体はなかったことが示された。24カ月の追跡期間中、重篤な副作用の発現はなかった。CT検査の結果から、rhBMP6/ABC投与群でプラセボ群に比べ9週時（47.8±24.1mg/cm2 vs 22.2±12.3mg/cm2、P＝0.008）および14週時（89.7±29.1mg/cm2 vs 53.6±21.9mg/cm2、P＝0.006）で骨治癒の加速が確認された。6週、24週、12カ月、24カ月時のX線検査から、rhBMP6/ABC投与群の骨形成促進および骨再形成が示唆された。 ...