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クローン病、抗TNF療法より回盲部切除の方が長期転帰良好

2020年7月29日  専門誌ピックアップ

非狭窄性の免疫調節薬抵抗性回盲部クローン病成人患者を対象に腹腔鏡下回盲部切除術とインフリキシマブによる抗TNF(腫瘍壊死因子)療法を比較したLIR!C試験の被験者134例(切除術群69例、インフリキシマブ群65例)の長期追跡データを用いて、両治療の長期転帰を比較した。 中央値63.5カ月の追跡期間で、切除術群69例中18例(26%)が抗TNF療法を開始したが、再手術を必要とした患者はいなかった。抗TNF療法群65例中31例(48%)に切除術を施行し、残りの34例は抗TNF療法の持続、切り替えまたは増量となった。治療効果の持続期間は両群同程度で、追加治療なしの期間の中央値は、切除術群33.0カ月、抗TNF療法群34.0カ月だった(ログランク検定のP=0.52)。 ...