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ACS患者の退院後出血でPCIの有無に関係なく死亡増加

2020年7月29日  Journal of the American College of Cardiology

急性冠症候群(ACS)患者を対象にした多施設共同無作為化試験4件(対象4万5011例)の統合データを用いて、経皮的冠インターベンション(PCI)施行の有無別に、退院後の出血とその後の全死因死亡との関連を検討した。 被験者4万5011例のうち1133例が退院後に出血が見られ(100人年当たり2.6)、2149例が追跡中に死亡した。死亡リスクは出血後30日未満(調整後ハザード比15.7、95%CI 12.3-20.0)と30日-12カ月(同2.7、2.1-3.4)で有意に高く、この関連はPCI施行の有無に関係なく一貫して見られた(交互作用のP=0.240)。退院後出血と死亡との時間的関連性は、PCIの有無に関係なく心筋梗塞とその後の死亡との間に見られた関連とほぼ同じだった(交互作用のP=0.696)。 ...