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橈骨遠位端骨折後のルーチンX線検査廃止、転帰同等で費用対効果高い

2020年7月30日  British Medical Journal

オランダのレベルI外傷センター4施設で橈骨遠位端骨折患者341例を対象に、経過観察中のX線検査回数削減の費用対効果を無作為化比較試験(WARRIOR試験)の経済分析で検討。患者を通常治療群(1、2、6、12週時にルーチンのX線検査を実施)と画像検査削減群(6、12週時に臨床的適応がある場合にのみX線検査を実施)に無作為に割り付けた。 その結果、臨床転帰は両群同等で、差は腕・肩・手の障害(DASH)スコアで-2.03、質調整生存年(QALY)で0.025だった。X線検査費用は検査削減群の方が有意に低かったが(患者1例当たり-48ユーロ)、総費用に差はなかった(同-401ユーロ)。QALY当たり増分費用対効果比(ICER)は-1万5872、DASH当たりICERは198だった。検査削減の費用対効果が高くなる確率の範囲は1QALY当たり支払意思額2万ユーロの0.8から8万ユーロの0.9だった。 ...