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副鼻腔手術、アセトアミノフェン術前投与で全麻回復促進

2020年7月31日  The Laryngoscope

全身麻酔による内視鏡下副鼻腔手術(ESS)を施行した患者416例を対象に、麻酔回復時間関連因子を医療記録レビューで検討した。 その結果、回復遅延にBMI高値(10kg/m2増加当たりのオッズ比1.50、95%CI 1.03-2.18、P=0.03)および手術時間(1時間増加当たりのオッズ比1.37、1.10-1.72、P<0.01)との関連、目標時間内の回復にアセトアミノフェン術前投与(オッズ比0.61、0.38-0.98、P=0.04)およびレミフェンタニル術中投与(同0.55、0.32-0.93、P=0.03)との関連が見られた。重度疼痛発生率は回復遅延群31.7%、目標時間内回復群8.0%、呼吸窮迫症では6.7%、0.6%、過鎮静では37.5%、12.5%、オピオイドのレスキュー投与必要性では50%、22.8%となり、いずれも遅延群の方が高かった(いずれもP<0.01)。アセトアミノフェン先制投与例で重度疼痛(同0.55、0.31-0.98、P=0.04)および悪心・嘔吐(同0.39、0.17-0.87、P=0.02)の発生率が低かった。 ...