せん妄が長期的認知機能低下と関連

せん妄と長期的認知機能低下の関連を試験23件（外れ値のため除外した試験1件も含めた24件の対象症例数＝せん妄を経験した患者3562例、せん妄がない対照6987例）の系統的レビューおよびメタ解析で検討した。 その結果、せん妄と長期的認知機能低下に有意な関連が見られ、試験23件の効果量（Hedgesのg）は0.45（95％CI 0.34-0.57、P＜0.001）と推定された。いずれの試験でも、せん妄を経験した患者群は、最終評価時（せん妄発作3カ月後以降）の認知機能が低かった。試験間の推定効果量（g）のばらつきを示すI2は0.81だった。多変量メタ回帰解析から、追跡期間（長期ほど高値のgと関連）、補正した共変量数（高値ほど低値のgと関連）、ベースラインの認知機能マッチング（マッチングありが高値のgと関連）がばらつきの重要な原因だということが示唆された。 ...