インフルエンザ予防接種で糖尿病患者の死亡リスク減

糖尿病患者のインフルエンザ予防接種と死亡の関連をデンマークの全国コホート研究で検討。全国レジストリデータを用いて、2007-16年の連続9回のインフルエンザシーズン期間中の糖尿病患者（血糖降下薬の使用者と定義）を特定した。対象シーズン中のワクチン接種率は24-36％だった。 追跡42万5318人年で、全死因死亡が8207例（3.4％）、心血管死亡が4127例（1.7％）、急性心筋梗塞・脳卒中による死亡が1439例（0.6％）認められた。交絡因子で調整後、ワクチン接種によって全死因死亡（ハザード比0.83、P＜0.001）、心血管死亡（同0.84、P＜0.001）、急性心筋梗塞または脳卒中（同0.85、P＝0.028）による死亡リスクおよび糖尿病関連の急性合併症による入院リスク（同0.89、P＝0.006）が低下した。 ...