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Lp(a)とCVリスクの関連、hsCRP≧2mg/Lの場合のみ確認

2020年8月3日  専門誌ピックアップ

高リスクの心血管(CV)疾患患者1万2092例を対象にCETP阻害薬evacetrapibの有効性を検討した二重盲検プラセボ対照無作為化試験(ACCELERATE試験)の二次解析を実施し、リポ蛋白(a)[Lp(a)]関連心血管リスクへの全身性炎症の関与を検討。1万503例を解析対象とした。 調整解析の結果、治療中の高感度C反応性蛋白(hsCRP)値2mg/L以上の患者で、Lp(a)値の五分位数増加と死亡、心筋梗塞、脳卒中の発生率増加に有意な関連を認めた(相互作用のP=0.006)。この関連は、hsCRP値2mg/L未満の患者には認められなかった。hsCRP値2mg/L以上の患者でのみ、Lp(a)対数変換値1単位増加ごとに心血管死、非致死性心筋梗塞または脳卒中のリスクが13%増加した(交互作用のP=0.008)。この結果から、至適薬物治療を実施していても全身性炎症が残る患者では、Lp(a)値を低下させることが有益となる可能性が示唆された。 ...