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高リスクOSA患者のいびきで脳卒中リスク予測可能か

2020年8月3日  Chest

被験者を対象に、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)患者のいびきのパターン(頻度・音の大きさ・呼吸の一時停止)と主要心血管イベントの関連を持続的気道陽圧(CPAP)療法を評価したSleep Apnea cardiovascular Endpoints(SAVE)試験の事後解析で検討。冠動脈疾患または脳血管疾患がある中等症ないし重症OSA患者2687例を解析対象とした。 その結果、中央値3.5年の追跡期間中のいずれの評価時点でも、いびきの頻度(調整ハザード比1.10、95%CI 1.02-1.20、P=0.015)、音の大きさ(同1.16、1.06-1.27、P=0.001)、呼吸の一時停止(同1.16、1.08-1.25、P<0.001)が主要複合評価項目(心血管死、非致死性心筋梗塞、非致死性脳卒中または不安定狭心症・心不全・一過性脳虚血発作のいずれかによる入院)と関連を示した。この関連は、心イベントよりも脳イベントとの有意な関連および3種のいびきのパターンが脳イベントに及ぼす相互作用に起因していた。CPAP治療と脳イベントに対するいびき変数の間に有意な相互作用は見られなかった。 ...